質問主意書

第99回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第四号

内閣参質九九第四号

  昭和五十八年八月五日

内閣総理大臣 中曽根 康弘   


       参議院議長 木村 睦男 殿

参議院議員秦豊君提出北東アジアの戦域核バランスに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員秦豊君提出北東アジアの戦域核バランスに関する質問に対する答弁書

一から五までについて

 ソ連は極東地域にいわゆる中距離核戦力として地上発射ミサイルであるSS-20を百八基配備していると承知しているが、米国が極東地域に同様のいわゆる中距離核戦力を配備しているといつた事実は承知していない。
 なお、政府としては、極東地域におけるソ連の一貫した軍事力の増強にかんがみ、この地域における米軍のプレゼンスの強化は、米軍のもつ抑止力の維持、向上に資するものと考えているが、かかる米軍の一般的なプレゼンスの強化が直ちに米国のこの地域におけるいわゆる中距離核戦力の展開を意味するものであるとは特に考えていない。