質問主意書

第98回国会(常会)

答弁書


答弁書第一九号

内閣参質九八第一九号

  昭和五十八年六月七日

内閣総理大臣 中曽根 康弘   


       参議院議長 徳永 正利 殿

参議院議員佐藤昭夫君提出海上自衛隊舞鶴基地に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員佐藤昭夫君提出海上自衛隊舞鶴基地に関する質問に対する答弁書

一について

 舞鶴水雷調整所では、保管してある魚雷、機雷等の水雷武器を実使用に供し得るよう組立及び調整を行うが、火薬の装てんは行わない。
 現在、舞鶴水雷調整所内で行つている施設の建設計画の概要は次のとおりであるが、扱う火薬量については、事柄の性質上、公表することは差し控えたい。

(一) 規模 鉄筋コンクリート平屋建 約四百平方メートル
(二) 予算 約二億円
(三) 工事期間 昭和五十八年三月から約八箇月

二について

 昭和五十五年から昭和五十七年までの三年間に舞鶴港に入港した米軍艦船の艦船名、艦種、入港及び出港年月日は、次のとおりである。
 なお、これらの艦船の入港の目的については、米軍の軍隊としての行動に係る事柄であるので、公表することは差し控えたい。
 また、政府としては、これらの艦船が入港した際に具体的にいかなる物品等を調達したかについては承知していない。

図 表 1/2

図 表 2/2

三及び四について

 舞鶴港に入港した米軍艦船のうちいかなる艦船が核兵器を積載することが可能な艦船であるか政府として確認する立場にないが、いずれにせよ、艦船によるものを含め米軍による核の持込みが行われる場合はすべて事前協議の対象となり、また、核持込みについての事前協議が行われた場合には政府として常にこれを拒否する所存であることは、従来から政府が説明しているとおりである。
 また、米国政府は、日米安保条約及びその関連取極に基づく我が国に対する約束を誠実に遵守してきている旨繰り返し言明しているところである。

五について

 この三年間に、舞鶴を定係港とする艦艇が参加した海上自衛隊と米海軍との日米共同訓練の概況は、次のとおりである。

(一) 昭和五十六年度第二回対潜特別訓練

期間 昭和五十六年八月十七日から八月二十一日まで
場所 九州南西方海域
参加艦艇名等 (海上自衛隊)    (米海軍)
        ながつき       航空機若干
        ゆうだち
        むらさめ
        まきぐも
        ゆうぐも
        あさかぜ
        はまな
        やえしお
主要演練項目 対潜訓練及び防空戦訓練

(二) 昭和五十七年度第一回対潜特別訓練(後期)

期間 昭和五十七年八月二十一日から八月二十五日まで
場所 能登半島北方の日本海
参加艦艇名等 (海上自衛隊)    (米海軍)
        ながつき       ステレット
        ゆうだち       スコフィールド
        むらさめ       ダンカン
        はるさめ       G・フィリップ
        やまぐも       デイビッドソン
        まきぐも       スタイン
        あさかぜ       ハサヤンパ
        はまな        潜水艦一隻
        もちしお       航空機若干
主要演練項目 対潜訓練、水上打撃戦訓練及び防空戦訓練