質問主意書

第98回国会(常会)

質問主意書


質問第七号

空中警戒監視システムに関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十八年二月十四日

秦 豊   


       参議院議長 徳永 正利 殿


   空中警戒監視システムに関する質問主意書

 E2C二機が先般わが国に導入され、空中警戒監視システムの一環を担うことになつたが、それに関連して以下の諸点を質問する。

一 在来E2Cについては電子妨害に弱いとする批判が聞かれたが、今回導入されたE2Cの索敵レーダーはAPS-125ARPSか。

二 ECCM・ECM能力は、共にかなり強化されているのか。

三 E2Cの滞空能力はどの程度か。

四 導入されたE2C二機の今後の訓練、運用計画はどうなつているのか。

五 実際にE2Cが配備され、ローテーションに入るのはいつなのか。

六 E2Cの導入予定数は八機だが、その八機とバッジ・システムの近代化によつてわが国の空中警戒監視システムは完成したが、それで十全であると言い切れるのか。

七 今後一定の段階でE2Cの導入機数増加を余儀なくされるのではないか。

八 米国議会予算局は、米空軍が追加要求している十二機のE3Aの発注を引き延ばしそのうち六機のE3Aを日本が購入するよう強力に要請せよと米国議会側に提案しているが、このような動向については、どう受け止めているのか。

九 バックファイア対策を含めE2Cに比べて格段に能力の大きいE3A空中警戒管制機の導入は、検討に値する選択の一つではないのか。

十 E3A導入について、少なくとも五六中業期間中には検討の可能性はないのか。

十一 五六中業期間中のE2C導入計画を変更してでもE3A導入の可能性を検討すべきだと考えるか。つまり来年度以降の整備計画のなかでE3Aが予算化される可能性は全くあり得ないのか。

  右質問する。