第91回国会(常会)
質問第六号
松枯れ防止対策に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和五十五年三月十日 塩出 啓典
松枯れ防止対策に関する質問主意書 現下の激甚型松枯れ現象は、今なおその猛威を止めることなく、全国的に拡大・蔓延しつつある。
一 現下の激甚型松枯れの原因を松くい虫とする説には、松くい虫のみでは松を枯死させ得ない事実、また飛来する以前に松の樹勢を弱め、ひどい場合は枯死に至らしめるところの他の要因が先行している事実からみて、単純な松くい虫説には納得しがたい。現下の激甚型松枯れの真のメカニズムについての見解をききたい。 二 空中散布による特別防除の実施にもかかわらず、逆に、松枯れ被害が激増している現状をどう判断しているか。 三 空中散布は、松くい虫駆除に対して、むしろ効果より害の方が多いという意見についてどう考えるか。もし、害よりも、効果が大きいと考えるならば、その根拠を示してほしい。 四 財団法人・山階鳥類研究所の「報告書」について、どう判断しているか。 五 松くい虫防除特別措置法の定める「五年間」の期間内に、松枯れを微損型被害に終息させられる見通しを持つているのか。もし終息しなかつた場合、空中散布を期間延長して行う考えか。 六 空中散布による特別防除を直ちに中止し、激甚型松枯れのメカニズムに関する徹底究明、特別防除の効果の検討も含めて、松くい虫駆除法を根本的に再検討する考えはないか。 右質問する。 |