質問主意書

第82回国会(臨時会)

質問主意書


質問第四号

日米貿易、特にアメリカの対日要求に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十二年十月二十四日

秦 豊   


       参議院議長 安井 謙 殿


   日米貿易、特にアメリカの対日要求に関する質問主意書

一 カーター政権とその周辺の日本に対する期待や要求として、ジェット旅客機をはじめ、F15・P3Cなどの軍用機、ウラン鉱石、コンピューターなどのほか、小麦輸入の増大を求める声が強まつているのではないか。

二 小麦輸入問題については、去る十月三日・四日の両日、東京で開かれた日米の合同会議において、アメリカからの穀物の輸入を増やし、それによつて日本側の備蓄を大幅に増やすよう求められたのではないか。

三 そのアメリカ側の要求は、日本の備蓄水準にして、およそ一年分にあたる二十五億ドルの小麦の一括輸入ではなかつたのか。

四 また、それに類する要求は、去る九月末のIMF、世界銀行年次総会に出席した日本側代表団にも提示されたのではないか。

五 アメリカのいわゆる対日要求のうち、ウラン鉱石については、日本原子力発電が繰り上げ輸入をするなど、一部に動きが見られるが、政府としては、今後とも予想される日米間の貿易不均衝是正の強力な突き上げに対しては、具体的にどのような対応をなしうるのか。また、それらの優先順位はどうか。それによつて対日非難をかわしうるのか。

  右質問する。