質問主意書

第80回国会(常会)

質問主意書


質問第六号

輸入かんきつの防黴剤OPPの使用に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和五十二年二月二十三日

桧垣 徳太郎   


       参議院議長 河野 謙三 殿


   輸入かんきつの防黴剤OPPの使用に関する質問主意書

 現在わが国では、食品衛生法規によつて使用を認められていない防黴剤OPP(オルト・フエニール・フエノール)を使用したかんきつ類の輸入について、最近政府はこれを認める意向を固めたという報道(二月十六日付日本経済新聞)がなされ、各方面に物議をかもしている。
 本件に関しては、一昨年以来衛生上の安全性をめぐつて民間においてはもとより国会においても屡々論議されて来た。
 自由民主党果樹振興議員連盟においても、先に厚生、農林両大臣に対し、OPPを含む新しい防黴剤、防腐剤の使用許可については、人体に対する安全性、消費者のかんきつに対する信頼感、使用許可の積極的な必要性の有無等を配慮し「慎重の上にも慎重を期されたい」旨の要請を行つてきたところである。
 本件は、未だ食品衛生調査会の審議に付されたとも聞き及んでおらず政府が安易に本問題に対処するとは考えないが、右の報道についてかんきつ生産者、一般消費者ともに激しい警戒心を起しつつあるので左の二点について明確な回答を求める。

一 当該新聞報道の内容の真偽ないし真相に関する政府の見解

二 今後本件に対し如何に対処されるか政府の方針

  右質問する。