質問主意書

第76回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第二三号

内閣参質七六第二三号

  昭和五十年十一月二十五日

内閣総理大臣 三木 武夫   


       参議院議長 河野 謙三 殿

参議院議員秦豊君提出FX選定作業に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員秦豊君提出FX選定作業に関する質問に対する答弁書

一、について

 海外資料収集班は、新戦闘機の機種選定に必要な資料を収集し、七月二十一日帰国した。現在、同班が持ち帰つた資料及び関係各国から逐次入手している資料に基づき、候補機種選定に必要な細部にわたる資料の整理、分析、検討等の研究作業を実施している。
 なお、同班の出張報告書は、予定どおり十月末に航空幕僚長へ提出され、内部部局においても、十一月中旬、報告を受けている。

二、について

 研究作業等の成果に基づき、来年初めまでに、候補機種を数機種に絞る予定である。

三、について

 新戦闘機調査団の派遣時期は、現在のところ、昭和五十一年度の第一・四半期を考えている。

四、から六、までについて

 「情報見積」は、一般的な航空に関する科学技術のすう勢、我が国周辺諸国の航空兵力の推移等を見積つたものであり、この点については、F-4EJ選定の際の「情報見積」も同様である。
 「能力目標」は、防衛力整備上の指標であつて、どの程度の航空侵攻に対して、どの程度まで対処するかというような航空防衛力への期待度を示すものである。