質問主意書

第75回国会(常会)

答弁書


答弁書第一二号

内閣参質七五第十二号

  昭和五十年六月十三日

内閣総理大臣 三木 武夫   


       参議院議長 河野 謙三 殿

参議院議員秦豊君提出米軍のベーシック・ドクトリンと自衛隊との関連に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。


   参議院議員秦豊君提出米軍のベーシック・ドクトリンと自衛隊との関連に関する質問に対する答弁書

一、について

 航空自衛隊は、幹部自衛官の資質の向上に資するため、米空軍作成の「米空軍ベイシック・ドクトリン」(一九七一年九月二十八日版)を翻訳し、これを昭和四十八年三月七日航空自衛隊訓練資料とした。
 なお、昭和四十九年七月十日に当該訓練資料は、廃止した。

二、について、

 米空軍ベイシック・ドクトリンは、米国の国家目的の達成に寄与する航空宇宙部隊の運用に関する基本的な原則及び構想を示したものである。
 内容は、第一章から第六章にわたり、総論、航空宇宙部隊の特性、任務及び能力、在来型航空作戦における航空宇宙部隊、軽度の核作戦における航空宇宙部隊、強度の核作戦における航空宇宙部隊並びに空軍の特殊作戦について、それぞれ部隊運用の基本的な原則を記述している。

三、について

 陸上自衛隊及び海上自衛隊においては、米軍の同種資料を訓練資料としておらず、また、することについて検討もしていない。