質問主意書

第34回国会(常会)

答弁書


答弁書第二号

内閣参質三四第二号
  昭和三十五年五月六日

内閣総理大臣 岸 信介      


       参議院議長 松野 鶴平 殿

参議院議員田中一君提出仙台駅前広場計画に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員田中一君提出仙台駅前広場計画に関する質問に対する答弁書

一 現在の都市計画によれば、取付線路、駅施設等の移設を必要とし、これがため巨額の工事費と長期の日時を要するので、その変更については目下駅裏広場の計画と合わせて、地元仙台市と国鉄の間で検討中である。

二 駅本屋百六十メートル後退案は、取付路線の変更、機関庫その他支障建物等の完全除去を必要とするため、工事は長期にわたり、かつ巨額の工事費を必要とすること等の理由から実現困難であるので、駅前広場拡張の際には駅本屋を現在位置にて改良することもやむを得ないと思われるが、その場合は駅本屋建築線は現在位置より最大限九メートル後退が可能となるので、その線で駅前広場を整備するよう関係者間で検討中である。

三 国鉄案並びに仙台市案については、将来の交通状況を考慮の上、目下関係者間で協議中である。

四 東北本線の電化については、仙台まで昭和三十六年四月開通を目標に工事施行中であり、これに伴う駅構内改良工事に着手する段階となつている。
 又駅前広場の計画については、目下地元において国鉄、仙台市間で協議中であるが、政府としては両者の計画の調整が早期に達成されるよう指導したい。