質問主意書

第7回国会(常会)

質問主意書


質問第二五号

花き園芸に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十五年一月三十日

三好 始      

       参議院議長 佐藤 尚武 殿



   花き園芸に関する質問主意書

 花き園芸は文化の進むに伴い発展する傾向をもつているが、最近、食糧事情の緩和と、貿易振興に促されて、わが国の花き園芸も漸く回復発展の気運が見受けられる。殊にわが国集約農業の特殊性から、花き種苗球根類の海外輸出は将来輸出農産物中相当重要の地位を占めるものと考えられる。
 このような情況の下に於て、花き園芸の発展に対して、如何なる考慮を払いつつあるか、左記数点について明らかにせられたい。

一、戦時中遅れた花き園芸の水準を高めるため、海外より新品種純系種等の輸入を計ることが急務と考えるのであるが、これを促進する方針を考えているかどうか。

二、花き園芸の水準を高め、これが保護発展を図るためには、農産種苗法第七条により農林大臣の指定する種苗中に花きを加えるべきであつて、これを欠くことは、育種家に不安を与え、新品種作出に対する刺戟を弱めることになる。これはわが国花き園芸の進歩をさまたげ、対外的な発展にも著しい支障を来すことが考えられるので、速かに右の指定をなすべきであると思うが、その意思があるかどうか承りたい。

三、戦後最近迄の花き種苗類の輸出入情況並に将来に対する見通しについて、種類別に数字を示して説明されたい。