質問主意書

第6回国会(臨時会)

質問主意書


質問第十三号

朝鮮人学校閉鎖接収に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十四年十一月四日

岩間 正男      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   朝鮮人学校閉鎖接収に関する質問主意書

一、二日附文部省より、知事、教育委員会あてに発した通牒中、
(1) 朝鮮語、朝鮮歴史授業は、小学校では特別学級等により、中学校では外国語として教えることが出来るとあるが、実際に少人数しか一つの学校に居ないとき、それに対して特別学級を作り或いは朝鮮語の教師を雇傭することは不可能と思われるが、それに対して如何なる処置をとらんとするか、又その予算的裏附けはどうなつているか、明確にされたい。
(2) 収容を要する朝鮮人子弟の学年別の人数、これに伴い必要とする教室、教師の数

二、無智、無理解などのため日本人自身にも民族的偏見が強固に残つている現在、日本人学校に朝鮮人子弟を収容した場合、当然予想される紛争等種々の困難を防止するため、如何なる処置を取つたか、又とらんとしているか、又かかる事が実際に起つた場合その責任は今回の処置を強行した吉田内閣が負う用意があるか、しからずとすれば責任の所在を明確にして戴きたい。

  右の事項は日鮮両民族の将来にわたる友好関係にとつて重大な問題であるので責任ある回答を要求する。