第5回国会(特別会)
答弁書第九号 内閣参甲第一二号 昭和二十四年二月二十三日 内閣総理大臣 吉田 茂 参議院議長 松平 恒雄 殿 参議院議員池田恒雄君提出農業所得税に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員池田恒雄君提出農業所得税に関する質問に対する答弁書 一 昭和二十二年秋の利根川を中心とする水害に際し、埼玉県粕壁税務署及び茨城県下税務署における課税の実情については、目下調査中であるから、調査終了次第速かに答弁致したい。なお、所得計算上、共済金は、これを収入金額に算入するのであるが、これは、必要経費又は損失を補填して、結局所得を生じないという趣旨により取り扱つているのである。 二 昭和二十三年秋の利根沿岸の水害等に際し、茨城県下税務署における農業所得課税の実情については、調査の上、速に答弁する。 三 農業所得課税については、大蔵省は、広く「農業所得に対する所得税の実務要領」を頒布し、農業所得の計算等について、詳細且つ具体的に示してある趣旨に則り、地方の実情に応じ、適正な運用を期し、税務署に対し、これが徹底に努めている。 |