質問主意書

第5回国会(特別会)

答弁書


答弁書第八号

内閣参甲第八号
  昭和二十四年二月二十三日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出踏切番増加に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出踏切番増加に関する質問に対する答弁書

 国鉄及び私鉄の踏切道は全国に一一六、〇四二箇所あつて、このうち踏切警手のついているか又は自動閃光式踏切警報機のついているものが九、〇五三箇所で全数の七%に踏切保安施設をもつている。
 踏切警手をつけるには一箇所について五〇万円の施設費と毎年三〇万円の経常費がかかり膨大な費用となるので踏切はすべて警手を附することは経済上到底実施することができない。
 然し踏切警手無配置の踏切に対しては差し当り大型の踏切警標八〇、〇〇〇本と反射球のついている踏切予告標一〇二、〇〇〇本を建てたほか特に見透しの悪い踏切道に対しては汽笛吹鳴警標約一〇、〇〇〇本を建てここを通る列車や電車は汽笛を吹鳴し注意喚起を行つて事故防止に努めている。
 右のほか特に重要な踏切には閃光式踏切警報機を予算の許す限り増設して踏切保安度の向上をはかりたいと考えている。