質問主意書

第5回国会(特別会)

質問主意書


質問第八十九号

夕張鉄道の札幌駅又は苗穂駅乗入に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十四年五月十一日

小林 米三郎      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   夕張鉄道の札幌駅又は苗穂駅乗入に関する質問主意書

 夕張鉄道は夕張市並沿線各町村の急激なる発展膨脹に伴い最近旅客頓に増加し将来逓増の趨勢にあり、其の終着駅野幌の省線接続の混雑は将に殺人的にしてこれが緩和を図り輸送の合理化を期するは刻下の急務なりと信ず特に本線を利用する町村は夕張市を始め栗山町、長沼村、幌向村及江別町一市四町村の広汎なる地域に跨り其の人口約二十万に達し乗客の殆んど大部分は札幌市に用務を帯ぶるを以て沿線と札幌市との関係は極めて密接なるものあり、現在の分岐点野幌駅と札幌駅とは僅か二十粁の短距離にあるを以て本線を札幌又は苗穂駅迄延長乗入れをなし交通難緩和の意志なきや政府当局のこれに対する所見を問う。