質問主意書

第5回国会(特別会)

質問主意書


質問第三十四号

米価のパリテイ方式に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十四年三月十九日

太田 敏兄      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   米価のパリテイ方式に関する質問主意書

 昭和二二年度以来、公定米価の決定に関して、パリテイ方式が採用されている。このパリテイ方式の適用について、或いは採用品目の選定、価格指数及びそのウエイトの取り方等に、実際上幾多の欠陥や問題点があると思うが、その中で私は特に次の事項について、質問をしたい。

一、基準年度におけるセーレの問題

 大雑把にいつて、独占資本の発達以後、工業生産物の価格と、農産物価の間に、セーレ(鋏状価格差)のあることを、一般に学者は指摘している、これについて政府は昭和九―一一年の基準年度に、このセーレが存在していたことを肯定しているか、どうか。
 もしあつたとすれば、現在のパリテイ計算では、その基準時のセーレをそのまま適用時にスライドすることになるが、これに対する所見如何。

二、昭和九―一一年以後に、新にセーレが生じている事実はないか。

三、以上に記した事実があれば、パリテイ方式の採用項目の中に、この鋏状価格差を考慮すべきではないか。

  右の諸点について答弁を要求する。