質問主意書

第4回国会(常会)

答弁書


答弁書第五号

内閣参甲第二〇一号
  昭和二十三年十二月十四日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員中野重治君提出旧陸海軍所有の楽器処置に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員中野重治君提出旧陸海軍所有の楽器処置に関する質問に対する答弁書

 旧陸海軍の所有楽器類で連合軍に一旦接収された後返還を受けたものが有るか否かは不明であるが、もし有るとするもその受領処理は凡て地方庁に委任し雑品として整理せしめることとなつて居り只今のところ品目、数量、処理状況等を確知していないので至急調査の上御報告することと致したい。




内閣参甲第二号

  昭和二十四年二月十日

内閣総理大臣 吉田 茂      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

貴院議員中野重治君提出の旧陸海軍所有の楽器処置に関する質問に対し、昭和二十三年十二月十四日附参甲第二〇一号をもつて一応答弁書を送付したが、その後の調査の結果を別紙のとおり送付する。



   参議院議員中野重治君提出の旧陸海軍所有の楽器処置に関する質問に対する答弁書

 この種の物件は特殊物件処理の基本方針として、地方処理物件となつているので、内務省(現在建設省)はこれらの処分を各都道府県知事に委任したのである。知事は楽器の種類、態様の多様にして、且急速に処理を必要としたので、地方の実情に応じ、処分の適正を期するため各都道府県に設けられた特殊物件処理委員会に附議し、具体的処分を決定した。その処理状況は別紙のとおりである。

特殊物件楽器類処理状況