質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第百三十七号

内閣参甲第一三六号
  昭和二十三年六月二十九日

内閣総理大臣 芦田 均      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員岡村文四郎君提出農薬原料に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員岡村文四郎君提出農薬原料に関する質問に対する答弁書

(イ)二十三年度除虫菊乾花の収穫予想数量、並びに農薬原料としての必要量については、昭和二十三年度除虫菊乾花の収穫予想数量は、三六六、〇〇〇貫であり、農薬原料としての必要量は、三八四、〇〇〇貫であるが、乾花の需給状況逼迫の現状よりして、他部門の需要もあり農薬用としては、最低二五〇、〇〇〇貫程度の確保を要する。

(ロ)本年度において除虫菊の統制を撤廃する場合は、生産地における乾花集荷の混乱、価格の急騰等により農薬用としての必要量の確保は極めて困難である。

(ハ)除虫菊増産の隘路が統制に原因するので、統制を徹廃せよとの要望があり、国内農薬資源として、又輸出作物としての除虫菊の増産を図ることは緊急を要する問題なので、経済安定本部、物価庁その他関係方面と統制撤廃につき審議せし結果、現下の乾花需給状況よりして、農薬その他必需部門の需要量確保が困難なので、本年度も統制を継続する。