質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第九十四号

内閣参甲第九四号
  昭和二十三年五月七日

内閣総理大臣 芦田 均      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出薬草輸出に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出薬草輸出に関する質問に対する答弁書

 日本特産の薬草につきましては、多種ありますが、現在化学薬品の進出のため、これが外国の需要は漸次減少の傾向にあるように思われます。しかしながら南米諸地域、支那その他に対する川きゅう、当帰等の輸出は、相当有望なものがあります。
 これが輸出に当りましては、その増産に当り、主食用耕地としての転化のための耕地面積の狭隘化、肥料の不足等のため思うにまかせず、更にその輸出に当りましても、外国諸地域の事情の不明、為替レートの未決定等のため種々な障碍あり、当局といたしましても、これが対策に腐心いたしている状況であります。これら生産乃至輸出の隘路打解のため、肥料の増産等による生産意欲の増大化、品質向上のための各研究機関への研究促進等諸々な対策を講じておりますので外国市場の見透しの好転とともに、漸次これが輸出も好転することと存じます。