質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第九十二号

内閣参甲第八九号
  昭和二十三年五月七日

内閣総理大臣 芦田 均      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出省営バス新設予算に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出省営バス新設予算に関する質問に対する答弁書

一、仰せのとおり国営自動車運行の要請は極めて多く、第一回国会請願陳情のみでも一二〇以余りあるのでありますが、目下の予算、資材その他の事情からその実施は極めて困難な現情であります。もともと国営自動車の使命は、国有鉄道網に関連する自動車交通網を整備し国家産業文化の進展に寄与することにあるのでありますが、この実施については、差当り次の順位に従つて参りたいと存じます。
1 国有鉄道の助成路線
(先行、代行、短絡、補助、賠養路線)
2 重要産業の開発路線
3 観光路線

二、国営自動車路線は原則として一般運輸営業でありまして、バス路線には、殆んどトラツクも配置してありますので貨物輸送も併せ実施いたして居ります。