質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第八十一号

内閣参甲第八一号
  昭和二十三年四月二十七日

内閣総理大臣 芦田 均      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出利根川下流対策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出利根川下流対策に関する質問に対する答弁書

 利根川の河口銚子附近と昨年九月堤防決潰の栗橋における水位差は低水位において平均十一米八八九高水位の差は十五米九三であります。又高潮の際の水位差は低水位において十一米六七六であります。
 大出水の際における利根川の水は鳴戸海峡の水のように渦をまいているかどうかにつきましては昨年の洪水以来調査に適当な機会が未だないので調査していません。
 更に東村附近より大放水路を急設することにつきましては目下治水調査会において検討中でありますが当局としては別途に関宿において閘門の呑口をもつと呑易くしたらと云う考えもあります。
 政府におきましては国家財政と睨み合せ出来得る限り早急に利根川の治水対策を解決致したいと努力している次第であります。