質問主意書

第2回国会(常会)

答弁書


答弁書第八号

参甲第六号
  昭和二十三年一月三十日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員小川友三君提出国鉄公務員に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員小川友三君提出国鉄公務員に関する質問に対する答弁書

一、現在の制服制度は職務執行上必要あるものに着用を義務付けているものであつて、待遇の意味ではない。従つて国鉄公務員の中にも制服を貸与されないものもある。この点で警察官も国鉄職員も何等差異はないのであつて、待遇上の問題は又別箇のものであると考える。

二、国鉄職員と民間鉄道職員との給与の差異については、本年一月二十七日に出発した臨時給与委員会において、生計費並びに民間同種賃金水準を勘案し新給与水準を一月中に決定することになつているので、これが決定を見た上で、国鉄職員の給与改善を図る方針である。

三、現在国鉄においては国鉄の公傷退職者及永年勤続したる退職者並びにその家族又は遺族及殉職者の遺族を救済するため各駅構内に物品販売の営業を認めこれが管理及経営については財団法人鉄道弘済会をして当らせておるので国鉄労組直営の物品販売所を設けることはこれ等の退職者、遺家族の救済に諸種の影響を及ぼすこととなるから労組員の生活緩和については別途対策を講ずることが適当と認めらる。