質問主意書

第1回国会(特別会)

答弁書


(答弁書百二十八号)昭和二十二年十二月四日配付

内閣参甲第一四七号
  昭和二十二年十二月二日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員三好始君提出食糧価格のパリテイ方式の質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員三好始君提出の食糧価格のパリテイ方式の質問に対する答弁書

(一) パリテイ方式の基本概念として一定時に於ける農業生産形態及び農業生活形態を前提としていることは否めないが現実にパリテイ計算を行うに当つてはなし得る限り最近年次の農家経済の実情を反映せしめる様に努めている次第である。

(二) 現実の米価率についてのべたのであつて理論的意味に於ける米価率が漸増の傾向にあることを否定したのではない。

(三) 現実の物の価格は各般の社会的経済的事情に左右せられるのであつて実質的意味に於ける米価率を求むることは殆んど不可能である。

(四) 経済政策を綜合的に行うことについての御意見には全く同感であつて今後とも之が施策に遺憾なきを期する所存である。