質問主意書

第1回国会(特別会)

答弁書


(答弁書第百八号)昭和二十二年十一月十二日配付

内閣参甲第一二三号
  昭和二十二年十一月十一日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員三好始君届出パリテイ計算による米価決定の質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員三好始君提出パリテイ計算による米価決定の質問に対する答弁書

一、昨年産米及び本年産麦類の価格決定のときのパリテイ方式は尚慎重研究を要する点があつたので関係方面の意嚮もあり之が公表を見合せているものであつて之を基礎にして指数を算出することは差控えたいと考えるが計算当時後諸物資は相当値上りしているので、其の指数も相当高くなつていることは想像に難くない。

二、一定時点に於て決定せられた米価が其後の物価騰貴によつて如何に調整せられるかの問題は結局国民経済全般の状況と農村経済の実態に既応して考慮せらるべきことであつて昨年産米につき本年三月相当巨額の特別報奨金を支出し其の他報奨物資特配を考慮した如きは一つの調整措置と考えられるが本年産米の生産者価格について今直ちに何等かの調整措置を講ずるかは簡単に断定し得ない。ただ抽象的には再生産に著しい支障を生ずるが如き事態が発生すれば之に対して適当なる措置を講ずる要があることは勿論である。