質問主意書

第1回国会(特別会)

答弁書


(答弁書第八十号) 昭和二十二年十月九日配付

内閣参甲第九二号
  昭和二十二年十月七日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員橋本萬右衞門君提出薪炭価格引上げに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員橋本萬右衞門君提出薪炭価格引上げに関する質問に対する答弁書

 薪炭の生産者価格は一般農産物及び木材と同様に昭和九年から昭和十一年における標準ものの薪炭の生産者価格を基準として、その生産者価格を構成する各要素(原木、労賃その他の経費)の今日までの適正な値上り率を乗じて、木材などの価格と均衡をも考慮して、新物価体系の一環として決定されたものである。従つて薪炭の生産者価格を引上げることは、一般農産物及び木材などの価格との関連上考えられない。又薪炭の消費者価格と生産者価格の差額を縮少して生産者価格を引上げることは、その差額の大部分(木炭では七割強、薪では八割強である)を占めているのは運賃であつてこれを縮少すれば集荷及び輸送が困難となるから差額を全般的に縮少して生産者価格を引上げることは困難である。