質問主意書

第1回国会(特別会)

答弁書


(答弁書第六号)昭和二十二年七月十五日配付

内閣参甲第一一号
  昭和二十二年七月十四日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員齋武雄君提出煙草値下に関する質問に対し別紙答弁書を送付する。



   参議院議員齋武雄君提出の煙草値下に関する質問主意書に対する答弁書

 「ピース」及び「コロナ」の自由販売は浮動購買力を吸収し財政収入の増加を図ることを目的としているものであつて、国家財源の乏しい現状では止むを得ない措置である。
 原紙不足のため現在煙草は大部分紙包又はバラで販売しているので、広告に利用し得るものは函入の「ピース」及び「コロナ」だけである。而して函の中に「カード」を入れる広告は、嘗て実行したし、今日もまた実行したいと計画しているが、カード原紙の不足のため実行至難である。函に広告を刷り込む方法を考えているが、これによる収益予想は僅少である。
 従つて、広告料収入を期待し、これによつて高級煙草の値下を行うことは出来ない。