質問主意書

第1回国会(特別会)

質問主意書


(質問第百号)昭和二十二年十月二十三日配付

牛馬減少に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

昭和二十二年十月二十一日

小川 友三      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   牛馬減少に関する質問主意書

一、昭和二十一年度において日本の牛馬は、二、三年前の半数に大減少した。其の量は、牛馬にて一百数十万頭に及ぶのである。本年度も数十万頭の、牛馬の減少は必至である。かくて有畜農業は破滅へと進行し、全農業が仮死へと進行するのである。農林大臣は、牛馬の増産に対し、如何なる具体的対策を有するや、処見を問う。

二、本年度の牛馬に対し、一ヶ年僅かに一頭に対し、三斗以下の麦の保有で、牛馬が飼養出来るものでない。一石五斗は認めるべきであるが処見如何。

三、牛馬をして子を生ます方針を、本年度何十万頭の確立した予定ありや。単に放任しているものと思うが如何。放任すれば、食肉の闇値高となり取り返しのつかざる牛馬の大減少時代が来るのである。子の牛馬を取る人々に一頭につき、麦三俵の保有を認める緊急の政策を農相が取る以外、牛馬の減少により、日本の将来の農業は、破滅せんとす、英断ある政策に出づべきであるが如何。

  右質問に対し速やかなる答弁を要求する。