第1回国会(特別会)
(質問第四号)昭和二十二年七月二日配付 木村内務大臣に対する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和二十二年六月三十日 提出者 尾崎 行輝 賛成者
参議院議長 松平 恒雄 殿 木村内務大臣に対する質問主意書 一、左記両新聞記事は内容ほゞ一致しており、正確なるものと認められるが如何 (A)毎日新聞(六月三日) 木村新内相は二日内務省記者団と初会見を行い次のように当面の問題について語つた。 (前略) 参議院選挙、最初のことでもあり、その性格と実質について、いろいろ議論もあるので、私は全国区よりブロックに分けた選挙区の方がよいと思うし、六年議員なども長すぎると思う。これは衆議院へ改正案として提出する考えをもつている。 (B)朝日新聞(六月三日) (前略) 参議院議員選挙の実際と、その結果によつて選ばれた参議院議員の現状からみて、必ずしも現状でよいとは考えられない。例えば緑風会は旧研究会の生れ変りのように考えているようだが、誤れるもはなはだしい。 したがつて早晩参議院議員選挙については、少くとも任期、選挙方法、別表の三点について改正を行わねばならぬと考えている。 二、右記事が正確なものであるならば (イ)全国区選出の欠点如何 (ロ)任期(六年)は憲法第四十六条によつて規定されているが、早くもこれを改正しようとする論拠如何 (ハ)参議院議員の現状に如何なる欠点ありや (ニ)「緑風会は旧研究会の生れ変りのように考えているようだ」とあるがその実例を示されたい。 三、右記事が誤報ならば、各社に正誤又は取消しを求むる意志はないか 右三項目につき文書を以て御回答相成度 以 上 |