質問主意書

第1回国会(特別会)

質問主意書


(質問第二号)昭和二十二年七月一日配付

国民健康保険組合制度に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十二年六月三十日

姫井 伊介      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   国民健康保険組合制度に関する質問主意書

 現行国民健康保険組合の運営がほとんど有名無実に行詰まれることは国民の保健衛生上すこぶる遺憾の事実である。これは単に政府の補助政策などによつて解決される問題では無い。根本的に無理な原因があるからである。そこで、左の事につき政府の意見をお尋ねする。

一、保険料の国民負担を公平且つ均衡化し其の徴収を容易ならしむるため、これを課税化し所得税中に包含せしむるよう処理すること

二、市町村単体の組合を道都府県単体とし、組合員負担の均衡化(前項参照)と運営の合理化を図り、医療助産及保健施設を整備普及すること

三、診療報酬及薬価等は、その定額過低に失し診療機能を阻害せざるよう、関係団体の随時適正なる協定に委すこと

四、薬剤及治療材料は、保険医としての実績によつて配給すること

五、各種の健康保険組合制度を適当に連絡統合すること

  右に対し文書答弁を願います。