請願

 

第203回国会 請願の要旨

新件番号 809 件名 原発ゼロ基本法の制定に関する請願
要旨  福島第一原子力発電所の事故は、いまだに収束していない。現在も多くの県民が避難生活を余儀なくされ、放射能被害は国民に甚大な影響を与え続けている。政府は、原発再稼働や新増設、原発輸出に前のめりとなっている。しかし、どの世論調査でも原発再稼働反対は揺るがぬ多数であり、原発ゼロが国民の願いである。原発推進政策は、原発ゼロの日本を求める国民多数の声に真っ向から背くものである。政府は、原子力規制委員会が制定した新規制基準をてこに再稼働を強行した。しかし、新規制基準は、福島原発事故の原因が究明されていない中で小手先の対策を並べたものにすぎず、地震対策も、原発の真下に活断層が走っていても断層が地表に現れていなければ設置を認めるという骨抜きの内容である。そもそも福島原発事故のような事故を想定しながら、世界最高水準の安全と言って再稼働することなど許されない。安全な原発などあり得ず、原発は安い論も福島原発事故で破綻した。安倍政権の成長戦略だった原発輸出も全てが凍結・中止となった。
 ついては、原発ゼロの日本、再生可能エネルギーへの転換を実現するため、次の措置を採られたい。

一、国会に提出されている「原発ゼロ基本法案」が参議院に送付された場合には、その成立を図ること。
二、原発の再稼働は直ちに中止すること。

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