請願

 

第190回国会 請願の要旨

新件番号 3181 件名 羽田空港の増便計画による航空機の都心飛行、品川低空飛行ルート計画白紙撤回に関する請願
要旨  国土交通省から羽田空港増便計画による飛行ルート変更が発表され、現在地区ごとに説明会が催されている。国土交通省の説明によると、南風のときには、羽田空港A滑走路、C滑走路を午後三時から午後七時まで航空機の着陸のため使用する、その間一時間当たり四十四機の割合で都心上空を飛行する、などというものである。航空機による騒音は品川で八十デシベル以上にもなり、騒音や脚出しの際の氷落下や部品などの落下、万一の事故にとどまらず、PM二・五などの有害排気による大気汚染の広がりで都民の健康被害も想定される。東京都心に住み働く数百万人を危険にさらすことは絶対に避けなければならない。都心に航空機を飛ばさないというルールを崩すことがないよう求める。この計画については、説明会の参加者や住民から「中止してほしい」との圧倒的意見が国土交通省に寄せられ、マスコミも注目している。また、地方活性化の意味でも近隣県の飛行場を使用すべきであり、羽田空港増便だけが経済効果を上げることにはならない。二〇一六年度予算に飛行ルート変更を前提にした航空保安施設、誘導路等の整備に係る調査・設計費が盛り込まれていることなどから、計画を早急に中止するよう決定することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、羽田増便による都心上空飛行計画を中止すること。
二、羽田空港のA・C滑走路の新着陸誘導装置等の建設を中止すること。

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