請願

 

第189回国会 請願の内閣処理経過

件名 全てのウイルス性肝硬変・肝がん患者の療養支援とウイルス検診の推進に関する請願
新件番号 983 所管省庁 厚生労働省 内閣処理経過受領年月日 H28.1.27
処理要領 一 肝炎患者に対する医療費の支援については、抗ウイルス療法によりB型肝炎ウイルス又はC型肝炎ウイルス(以下「肝炎ウイルス」という。)を排除し、又はその増殖を抑制することで、将来の重篤な病態への進行を予防し、又は遅らせることが可能であり、また、ウイルス量が低減することで、二次感染の予防につながることから、当該療法に対して医療費助成を実施している。また、平成二十六年度から、肝炎ウイルスの感染を原因とする慢性肝炎、肝硬変及び肝がんの患者を対象とする定期検査費用の助成を実施しており、それぞれ順次、対象の拡大を図ってきている。肝硬変及び肝がんの患者に対する支援の在り方については、肝炎対策基本法(平成二十一年法律第九十七号)附則第二条及び肝炎対策の推進に関する基本的な指針(平成二十三年厚生労働省告示第百六十号)において検討課題とされており、肝炎対策推進協議会における議論等を踏まえながら、肝硬変及び肝がんの患者に係る医療費助成の在り方等を含めて検討してまいりたい。
二 肝炎対策においては、肝炎の早期発見及び早期治療が重要であると考えている。このため、政府としては、地方公共団体において行われる肝炎ウイルス検査や受検勧奨等の取組の支援を行うとともに、地方公共団体に対し、土日及び夜間における検査や出張型検査の実施、医療機関への委託検査及び健診の場の活用等の受検者の利便性に配慮した取組について働きかけてきたところである。さらに、平成二十六年度から、陽性者を早期治療につなげ、重症化予防を図る観点から、陽性者のフォローアップを実施するとともに、肝炎ウイルス検査において陽性と判定された者を対象とする初回精密検査費用の助成並びに肝炎ウイルスの感染を原因とする慢性肝炎、肝硬変及び肝がんの患者を対象とする定期検査費用の助成を実施している。
  また、肝炎総合対策国民運動事業等の普及啓発を通じて、肝炎ウイルス検査の受検及び陽性者の受診促進の更なる推進を図っている。
  今後、厚生労働科学研究の成果を踏まえ、職域における健診との連携及び受検勧奨時の適切な情報提供等を通じて、より効果的な検査及び陽性者のフォローアップの取組を進めてまいりたい。

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