請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 297 件名 膵臓機能欠損症(1型糖尿病)の子供の総合対策に関する請願
要旨  膵臓(すいぞう)機能欠損症(1型糖尿病)は、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が何らかの原因によって破壊される自己免疫疾患で、インスリンの補充を行わなければ数日で死に至る難病である。根治療法はいまだ開発されておらず、生涯治ることはない。膵臓機能欠損症患者は、十九歳までは小児慢性特定疾患として医療費一部助成があるが、二十歳以降は健常者扱いとなり医療費三割負担で、毎月最低三万円前後の医療費が必要となる。しかし、患者は、生涯治ることのない疾病で、日常生活に著しい制限を受けるため就労も容易ではなく、医療の継続も非常に困難な状況に置かれている。膵臓機能欠損症患者への、国の福祉・就労等支援策の実現が早急に必要となっている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、膵臓機能欠損症(1型糖尿病)患者を膵臓機能障害として身体障害者福祉法施行令の対象者(内部機能障害)に認定すること。
二、膵臓機能欠損症(1型糖尿病)患者の生活実態の全国調査を実施すること。
三、膵臓機能欠損症(1型糖尿病)の疫学調査研究班をつくること。

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