新件番号 | 532 | 件名 | 社会保障の拡充を求めることに関する請願 |
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要旨 | 医療保険の一元化・都道府県単位化(広域化)は国庫補助削減・都道府県への責任転嫁であり、憲法第二五条をないがしろにしている。今求められていることは、セーフティネットである国民皆保険を国庫補助増額によって充実させることである。そのためにも、きめ細かい運営と高い収納率を誇る国保組合の育成・強化、「建設国保組合の育成に関する請願」(第一五六回国会で採択)の尊重を求める。また、後期高齢者医療制度は、二〇一三年度から「新制度」への移行が進められているが、医療費削減のために高齢者を医療差別して大きな負担を強いるものであり、即時に廃止することを求める。さらに、介護保険は「保険あって介護なし」といった状態が続いており、国の責任による制度の抜本的改善が必要である。 ついては、国民の生活を守るよう、憲法第二五条にのっとり、次の事項について実現を図られたい。 一、医療保険一元化に反対し、国庫補助の増額で国民皆保険制度を守ること。 二、後期高齢者医療制度を即時に廃止し、老人保健制度を土台とした制度拡充を国庫負担増額で行うこと。七〇歳から七四歳の窓口負担を一割にすること。 三、介護利用者の負担軽減及び介護労働条件の改善を、国庫補助の増額で実施すること。 四、国庫負担金を増額し、七五歳以上の医療費窓口負担をなくすこと。 |