請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 969 件名 行き届いた教育に関する請願
要旨  現在、日本の教育に対する公的支出は、欧米諸国と共につくるOECD(経済協力開発機構)のうち、データのある二八か国中、下から二番目という低さであり、先進国であるにもかかわらず子供の貧困が広がっている。また、現在の学級定数(四〇人)も、欧米と比較して多く、すし詰め教室を生み出し、教職員が一人一人の子供たちとじっくり向き合えない。子供たちが、より行き届いた教育環境の下で、心身共に健全に成長することを望む。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。地方の教育費を増やすために地方交付税を増額し、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充すること。
二、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
三、教育費の父母負担を軽減すること。貧困と格差から子供と教育を守り、すべての子供たちの就修学を保障すること。
 1 教育費の無償化を目指し、当面年収五〇〇万円以下の家庭の高校・大学の授業料を減免する制度を拡充すること。
 2 就学援助制度及び授業料減免制度を抜本的に充実すること。
 3 貧困と格差から子供と教育を守るための緊急財政支援をすること。
 4 定時制高校をなくさないこと。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。
五、障害があるすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。

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