請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 173 件名 医療崩壊を食い止め、患者負担の軽減により安心して医療が受けられることに関する請願
要旨  長年にわたる医療費抑制により、地域の医療体制の崩壊が始まっている。深刻な医師不足、救急・産科・小児科の医療は危機的状況で、自治体病院や公的病院の縮小・廃院も相次ぎ、高齢者が安心して長期療養できる施設も不足している。深刻な不況と働く人の三分の一が非正規職員という下で、医療費の窓口負担を払えない人が増えている。また、国民健康保険料の滞納などで、無保険状態の国民が増加しており、高過ぎる国保料の引下げ、軽減制度の拡充などが求められている。今こそ、医療費抑制策を抜本的に転換すべきである。先進国では医療の窓口負担は無料が当たり前で、日本でも窓口負担無料を目指すべきである。社会保障の拡充は、医療・介護での新たな雇用や将来不安の解消などにより内需を拡大し、景気回復にも役立つ政策である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、患者の窓口負担を軽減すること。子供と高齢者の窓口負担は、無料にすること。
二、医療崩壊を食い止めるために、国の負担を増やして、医療費総枠を拡大すること。自治体病院や公的病院が存続できるようにすること。
三、高齢者を差別する後期高齢者医療制度は廃止すること。

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