請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 163 件名 教育格差をなくし子供たちに行き届いた教育を求めることに関する請願
要旨  憲法・子どもの権利条約に基づいて、一人一人の子供たちに希望をはぐくみ、行き届いた教育を実現することは、父母・国民・教職員の切実な願いである。国の責任による三〇人学級の実現、就学援助制度の拡充、高校授業料減免制度の拡充、教職員定数増、私学助成の拡充など教育条件の充実が進められなければならない。格差社会と言われる状況が広がり、国民の暮らしが追い詰められていくのと比例するように、いじめ・不登校を始め、給食費や授業料の滞納なども広がり、社会問題となってきている。国民の多くが教育の在り方に不安を持ち、その改善を強く求めている。
 ついては、子供と教育の危機的な状況を打開し、個性豊かな人間をはぐくむにふさわしい、ゆとりある教育条件を備えた学校をつくるため、次の事項について実現を図られたい。

一、教育予算を大幅に増額すること。地方の教育費を増やすために地方交付税を増額し、義務教育費国庫負担制度を維持・拡充すること。
二、国の責任で小学校・中学校・高等学校の三〇人以下学級を実現すること。また、子供たちと直接向き合う教職員を増員すること。
三、教育費の父母負担を軽減すること。貧困と格差から子供と教育を守り、すべての子供たちの就修学を保障すること。
 1 教育費の無償化を目指し、当面年収五〇〇万円以下の家庭の高校・大学の授業料を減免する制度を拡充すること。
 2 就学援助制度及び授業料減免制度を抜本的に充実すること。
 3 貧困と格差から子供と教育を守るための緊急の財政支援をすること。
 4 定時制高校をなくさないこと。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。
五、障害があるすべての子供たちの教育の充実に向けて、教職員を増やし、教育条件を整備すること。

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