請願

 

第174回国会 請願の要旨

新件番号 30 件名 教育格差をなくし、子供たちに行き届いた教育を求める私学助成に関する請願
要旨  私学は、建学の精神に基づいて教育を進める公の教育機関として、独自の伝統、教育システムに基づく教育を提供し、各地で教育改革に積極的な役割を果たし、国・公立学校とは異なる存在意義を持っている。しかし、私立高校の二〇〇八年度初年度納付金平均で七〇六、六〇九円と、公立高校初年度学費の六倍を超え、私学の生徒、保護者にとって耐え難いものになっている。特に昨今の厳しい経済情勢の下、学費が払えずに学校を辞めざるを得ない生徒、深刻な滞納を抱える生徒が増えており、多くの生徒が私学への進学を断念せざるを得ない現状にある。また私学は、学費の公私間格差によって過当な生徒募集競争を余儀なくされ、私学教育本来の良さを損ないかねない現状に置かれている。学費の公私格差を是正し、私学の高い学費を抑え、教育条件の維持・向上を図ることが重要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、学費の公私格差をなくし、保護者の学費負担を軽減するために授業料助成を実現すること。
二、私学の国庫補助制度を堅持し経常費助成の二分の一助成を実現すること。
三、教育予算を拡充すること。

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