請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 2220 件名 タクシー運転免許の法制化に関する請願
要旨  二○○二年よりタクシーの台数規制を廃止する新道路運送法が施行されて以降、大量の増車やコストを無視した運賃値下げ競争の発生など輸送秩序が揺らいでいる。その中で、タクシー運転者は大幅な賃金の低下、労働時間の延長など、過酷な状況にさらされている。タクシー運転者の年間賃金は他産業労働者に比べ著しく低く、逆に年間労働時間は長いという劣悪な労働実態に置かれている。このことは交通事故の増加などタクシーの安心・安全な輸送を脅かす根本要因となっており、規制緩和の下で更に悪化することが懸念される。タクシーの安心・安全を確保するためには、良質な運転者の育成と資質のチェックを図る国家資格制度の導入が必要である。障害者・高齢者らの乗降を介助する技術等も義務付けるタクシー運転免許の法制化を図ることにより、だれもが安心して利用できるタクシーとなり、運転者の社会的地位の向上も図ることができる。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、タクシー・ハイヤードライバーの国家資格が必要であることを規定する法律をつくることによりタクシー・ハイヤードライバーの資質を向上させ、公共輸送の充実と発達、旅客の安全と利便を図ること。

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