新件番号 | 1492 | 件名 | 名瀬測候所の気象台への格上げと沖永良部測候所の継続に関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | 気象庁は全国に設置している四六か所の測候所について、二〇一〇年までに原則廃止し、職員三三八人の削減を検討している。現在、奄美地方の予報は名瀬と沖永良部の測候所の情報を基に鹿児島気象台で行っているが、変わりやすい島の天気に関する情報は、農業、漁業のみならず多くの島民にとって関心の高いものであり、特に台風常襲地域の奄美では何よりも重要なものとなっている。気象庁は廃止に対応して、住民からの問い合わせに対する業務の遠隔化と自動観測システムの導入で十分カバーできると言っているが、これまでの様々な災害現場を見るにつけ、有人による観測体制の強化こそが必要である。測候所は地域の気象と自然環境を監視・観測する最前線であり、自然の脅威から地域住民の生命と財産を守り、農業・漁業・交通・観光・産業などの経済活動や暮らしに必要な情報を提供する重要な役目を担っている。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、奄美群島民の生命と財産を守るために測候所の廃止を行わないこと。 二、台風常襲地帯の防災情報の拠点である名瀬測候所を気象台に格上げすること。 三、危機管理と住民サービスをしっかり維持し、地方の一方的切捨てを行わないこと。 |