請願

 

第166回国会 請願の要旨

新件番号 978 件名 憲法改悪のための改憲手続法案の廃案に関する請願
要旨  自民・公明両党と民主党が二〇〇六年五月に、それぞれ国会に提出した「憲法改正等手続法案」は、現行憲法の主権在民、基本的人権の尊重、不戦・非武装などの諸原則を換骨奪胎し、日本を「戦争ができる国」「人権を制限する強権国家」にしようとする憲法改悪を行うための手続法制をつくろうとするものである。憲法を変えるのでなく、政府や国会がこれからの国政や外交にいかしていくことが必要である。それは、日本がアジアと世界の人々の信頼と協調を得て平和と安定に寄与していくためにも必要である。したがって、憲法を変えるための手続法は、今急いでつくる必要はなく、つくるべきでもない。さらに両法案は、改憲に都合のいい内容と仕組みで構成されており、公正・中立・平等とは言えない。主権者である国民が、憲法を変えることの是非を正しく判断し、その意思を正しく反映できるものでもない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、主権在民、基本的人権の尊重、不戦・非武装を原則とする現行憲法を変えるのではなく、国政・外交においてそれらを忠実に守りいかすこと。
二、国会に出されている現行憲法を変えるための「憲法改正手続法案」は、不要であるばかりか改憲に都合のいい仕組みとなっており、廃案にすること。

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