新件番号 | 2879 | 件名 | 基本的人権の侵害は許さずレッド・パージ犠牲者の名誉回復と正当な国家賠償を行うことに関する請願 |
---|---|---|---|
要旨 | 一九四九年から一九五〇年にかけて、アメリカ占領軍司令官マッカーサー指揮の下に日本政府と財界が加担して強行したレッド・パージによって、共産党員とその同調者として四万人以上が指名解雇された。労働者を始め一般国民の生活の安定、軍国主義の一掃と民主主義的諸制度の確立、自主的・民主的経済復興、米軍の朝鮮戦争への介入反対、原爆の使用反対など日本人としての良識に基づいて活動した人々を、あたかも重大な過誤を犯した者のように一方的に強権をもって追放し、第一次反動期のきっかけになったのがレッド・パージである。これらの人々は、レッド・パージにより計り知れない精神的・物質的・社会的損害を被ったにもかかわらず、何らの救済も行われることなく今日に至っている。 ついては、国は野蛮極まるレッド・パージに積極的に加担したという事実にかんがみ、日本国憲法の精神に照らし、しかるべき法の制定によって犠牲者に対する謝罪と正当な損害賠償の措置を講じられたい。 |