請願

 

第164回国会 請願の要旨

新件番号 1446 件名 すべての子供に対する行き届いた教育を推進することに関する請願
要旨  子供たちは人類の未来を担う大切な宝であり、その笑顔は希望と平和の象徴である。しかし、日本では、小学生六年の女子児童が同級生を殺すという前代未聞の事件が起こった。また、相変わらず、幼児虐待、いじめ、自殺不登校、高校中退、暴力、薬物乱用など不幸な事態が進行している。子供たちが将来の主権者に成長するために、一人一人に行き届いた教育を実現することは、社会の責任である。すべての子供に行き届いた教育を進めるため、教育条件を抜本的に改善することが必要である。
 ついては、次の事項について速やかに実現を図られたい。

一、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増額すること。
二、教育水準の地域格差を生じさせないために、義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
三、行き届いた教育のために、国の責任で小中高の三〇人以下学級と教職員定数増を行うこと。私学で三〇人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、私学助成の国庫補助制度を堅持し、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成、施設助成を実施すること。
五、公立・私立の児童生徒への就学補助・授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。教育費減税を始め、教育費の父母負担を軽減する措置を行うこと。
六、障害児学級・学校をなくすのではなく、必要な障害児学級・学校を増設すること。障害児学級の担任を減らすのではなく、通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。

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