請願

 

第162回国会 請願の要旨

新件番号 108 件名 すべての子供への行き届いた教育を進め、心の通う学校をつくることに関する請願
要旨  子供たちが豊かな人格としっかりとした学力を身に付けるためにも、教育予算増、私学助成の国庫補助制度・義務教育費国庫負担制度の堅持、三〇人学級の実現が求められている。また、廃校ではなく、三〇人学級の実現で高校を存続させようという声が、各地で広がっている。一方、長期化する不況の中、経済的理由によって、高等学校を中途退学したり、進路変更を余儀なくされる生徒が増加しており、父母負担の軽減は、切実な願いである。
 ついては、教育を大切にしてほしいという国民の願いをしっかりと受け止め、文教予算を抑制・削減することなく、大幅に増額することを基本に、次の事項について実現を図られたい。

一、私学助成の国庫補助制度を守り、私学助成を大幅に増額すること。特に、経常費二分の一助成を実現すること。また、授業料直接助成・施設助成を実施すること。
二、公立・私立の児童・生徒への就学援助、授業料減免制度、奨学金制度などを充実すること。教育費減税を始め、教育費の父母負担を軽減する措置を行うこと。
三、行き届いた教育のために、国の責任で小中高の三○人以下学級と教職員の定数増を実現すること。私学で三○人学級を行うための特別助成を実施すること。
四、教育水準の地域格差を生じさせないために、義務教育費国庫負担制度を堅持すること。
五、行き届いた教育を進めるために、教育予算を増やすこと。
六、障害児学級・学校をなくすのではなく、必要な障害児学級・学校を増設すること。障害児学校の担任を減らすのではなく、通常学級に在籍する障害児等の教育条件を整備すること。

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