請願

 

第161回国会 請願の要旨

新件番号 465 件名 高校・大学生、青年の雇用と働くルールに関する請願
要旨  青年の雇用と労働の問題は日本の未来にかかわる重大な社会問題である。ところが、政府は国民生活白書でそのことを認めながら、キャリア教育や起業・創業支援などを打ち出すだけで、青年の正規雇用の拡大、長時間過密労働の是正という基本的な対策が欠けている。また、厚生労働省や文部科学省、地方自治体が様々な青年雇用対策を実施しているが、当面の対策としても質量共に不十分であり、抜本的な改善・拡充が必要である。
 ついては、青年に雇用と働くルールを保障し日本の未来を明るくするため、次の事項について実現を図られたい。                                                         
一、青年の正規雇用を拡大すること。
 1 大企業は青年の雇用枠を設け、正規雇用を拡大すること。
 2 政府・自治体は、介護・医療・防災・教育など人手が求められている分野で、青年を正規雇用すること。
二、学卒未就職者の就職を支援すること。
 1 学卒未就職者を公共職業安定所で登録し、個別に就職を支援し、求職期間中は求職活動手当を支給すること。
 2 学卒未就職者向けの職業訓練枠を抜本的に拡大し、訓練中は手当を支給すること。
三、アルバイト・パートなど非正規労働者の労働条件を改善すること。
 1 非正規労働者の労働条件を正規労働者の水準に引き上げ、均等待遇を実現すること。
 2 低所得の青年が自立できるように、最低賃金を引き上げ、社会保障を充実すること。
四、青年の健康と社会活動を保障するために、職場環境を整備すること。
 1 青年が健康で家庭生活や地域・社会での活動に参加できるように、残業を規制し、有給休暇を保障すること。
 2 サービス残業の根絶など、働くルールを守ること。
五、採用時の女性差別をなくし、出産・育児に伴う不利益扱いを禁止するなど、男女雇用機会均等法の趣旨を徹底すること。
六、大学生が学業と両立できるように、就職活動のルールを改めてつくること。

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