新件番号 | 911 | 件名 | 安全で行き届いた看護の実現と看護職員の大幅増員に関する請願 |
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要旨 | 医療事故を未然に防ぎ、安全で行き届いた看護を実現することは、国民的な課題となっている。しかし、看護の現場は、医療の高度化、入院日数の短縮などで、限界を超えた忙しさになっている。厚生労働大臣も、国会答弁で「余りにも忙し過ぎる」(二〇〇二年七月二日、参議院厚生労働委員会)と、人員配置改善の必要性を認めている。看護職員の配置基準は据え置かれ続け、二〇〇二年四月の診療報酬改定では保険から払われる看護に対する報酬はかえって減額された。「看護内容の低下を招き、医療事故に拍車を掛けかねない」と、不安の声があがっている。医療事故を防止し、安全で行き届いた看護を実現するためには、医療事故防止委員会の設置など、国を挙げた対策の強化が必要である。同時に、安全を確認し、ゆとりを持って看護を行える大幅増員が求められている。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、過酷な労働を改善し、安全で行き届いた看護を実現するため、看護職員を大幅に増やすこと。 1 看護職員の配置基準を大幅に引き上げ、入院は患者二人に一人以上、外来は一五人に一人以上、手術台一台に三人以上とすること。 2 夜勤は三人以上、月六日(当面八日)以内、外来当直制の交替制化、夜勤・交替制労働者の労働時間短縮など、看護職員が働き続けられる労働条件に改善すること。 二、医療事故防止のための第三者機関(仮称・医療事故防止委員会)を設置し、国を挙げて事故防止対策を強化すること。 三、右記の実現のため、国庫負担を増やし、診療報酬等で必要な財源を確保すること。 |