請願

 

第155回国会 請願の要旨

新件番号 74 件名 社会保障の拡充、将来への安心と生活の安定に関する請願
要旨  大手のゼネコンを始めとする幾つかの企業は金融機関に債権放棄を依頼し、借金を棒引きにされている。金融機関には公的資金が投入され、そのために国債が大量に発行され、借金は最終的に国民の肩にのしかかってくると言われている。一方で、中小業者は大手企業の圧力により、賃金・単価の引下げを押し付けられ、長く続く不況の影響との挟み撃ちによる、失業・倒産の危機に生活を脅かされ続けている。厚生年金の給付は引き下げられ、二〇〇〇年一○月からは介護保険施行以降猶予されてきた保険料の徴収も始まるなど、将来の安心に対する保障もないまま負担増が続くようでは、日本の基幹産業である建設産業の不況や、低迷する個人消費を上向かせることはできない。「だれでも安心して安く良い医療が受けられる」「生活水準が保障される年金給付」「社会福祉の拡充による、介護保障の不安を解消」これらの実現により消費支出を上向かせ景気の回復を図り、国民が安心して老後を展望できるようにしていくことが重要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国民医療を拡充するとともに、建設国保組合を育成・強化すること。
 1 国民負担を軽減させ、保険料負担増、患者負担増を行わないこと。薬価基準と診療報酬の適正化を進め、患者の立場に立った抜本的改革を行うこと。保険者機能を強化すること。
 2 公費負担の拡充で、高齢者医療制度を安定させること。
二、公的年金制度を拡充すること。
 1 基礎年金の国庫負担二分の一への引上げを早期に行い、制度を安定させること。
三、国民の不安を取り除くため、社会福祉を拡充すること。
 1 介護保障を実現するための基盤整備を国の責任で着実に進めること。介護保険を拡充すること。

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