請願

 

第155回国会 請願の内閣処理経過

件名 保育制度の改善と充実に関する請願
新件番号 917 所管省庁 厚生労働省 内閣処理経過受領年月日 H15.6.11
処理要領 一 保育所職員の人材確保に関する施策については、多様化する保育需要に対応できる資質の高い保育士の確保が課題となる中で、児童をめぐる環境の変化、児童福祉施策の進展等を踏まえ、指定保育士養成施設の養成課程及び保育士試験の試験科目について、平成十三年五月に省令の改正等を行い、平成十四年度より施行しているところである。
 また、平成十三年の児童福祉法(昭和二十二年法律第百六十四号)の改正により、保育士資格を法定化し、名称独占、守秘義務等を規定するとともに、保育所に勤務する保育士に対して、保育に関する知識及び技能の修得、維持及び向上についての努力義務等を規定するなど、保育士の資質向上を図るための措置が採られたところであり、今後とも、保育士の研修を着実に実施し、その資質の向上に努めてまいりたい。
 なお、保育士の処遇については、児童福祉施設最低基準(昭和二十三年厚生省令第六十三号)を改正し、平成十年度より乳児に対する保育士の配置基準を六対一から三対一に引き上げたところであり、保育所運営費国庫負担金においても、保育士の給与水準の見直し等の改善を行ったところである。
二 新エンゼルプランについては、平成十五年度においても必要な予算を確保し、低年齢児の保育所への受入れの拡大、延長保育及び休日保育の推進、多機能保育所の整備、地域子育て支援センターの整備、一時保育の推進等に努めているところであり、今後とも、その着実な実施に努めてまいりたい。
三 保育料については、児童福祉法上、家計に与える影響を考慮して保育の実施に係る児童の年齢等に応じて定める額を徴収することとしており、また、近年、保育の実施に係る費用はおおむね増加する傾向にあるが、昨今の厳しい経済情勢等を勘案し、平成十一年度以降据え置いているところである。
四 保育所の整備については、平成十五年度においても計画的な対応を行うこととしているところであるが、今後とも、新エンゼルプランや待機児童ゼロ作戦に基づき、必要な施設整備の推進に努めてまいりたい。

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