請願

 

第154回国会 請願の内閣処理経過

件名 小規模通所授産施設制度における格差是正を始めとする成人期障害者施策の拡充に関する請願
新件番号 2530 所管省庁 厚生労働省 内閣処理経過受領年月日 H14.11.27
処理要領 一 小規模通所授産施設は、他の通所授産施設と比較して、地域の実情を踏まえ、それぞれの施設の創意工夫により柔軟に事業を実施することが期待されるものであり、このため、その設備、職員の配置等の基準を緩やかなものとしていることから、補助金の交付額についても、これに対応した水準としているところである。
 また、公費による補助の対象となる施設数については、平成十四年度予算において、平成十三年度の二倍である二百四十か所としているところである。
二 小規模作業所については、その運営の安定化を図るため、小規模通所授産施設への移行を推進することとしているところであり、現行の小規模作業所に対する国庫補助について、平成十四年度においては前年度と同額の予算を確保しているところである。
三 障害者福祉サービスについて、障害者自らがサービスを選択し、事業者との対等な関係に基づき、契約によりサービスを利用する支援費制度が平成十五年度から施行されるが、これに関する公費の水準については、厳しい財政事情の中、サービスに通常要する費用を適切に評価するとともに、現行の措置制度からの円滑な移行にも十分配慮しつつ検討してまいりたい。
 また、社会資源の量的な整備については、制度導入の趣旨も踏まえ、障害者が自ら適した福祉サービスを選択できるものとなるよう、地域のニーズに応じてその量的な整備を推進することが重要であると考えており、現在、平成十四年度を目標年度とする「障害者基本計画」及び「障害者プラン」に基づき、積極的な取組を進めているところである。
 また、平成十五年度以降については、現在、新しい「障害者基本計画」及び「障害者プラン」を策定すべく検討しているところであり、政府としては、新しい「障害者基本計画」及び「障害者プラン」の策定と、これに基づく各般の福祉サービス等の充実に向けて、努力してまいりたい。
四 平成十五年度からの新しい「障害者基本計画」及び「障害者プラン」については、現在、政府全体でその策定に向けて検討を行っているところであり、障害者のニーズを的確に反映したものとなるように努めていくこととしている。
 精神障害者に関する施策については、精神保健・医療・福祉対策の総合的な推進方策を作成することとしており、現在、社会保障審議会障害者部会において検討を進めているところである。この検討結果を踏まえ、新しい「障害者基本計画」及び「障害者プラン」に、精神障害者社会復帰施設の増設を含め、精神障害者全般についての保健・医療・福祉対策を盛り込み、その一層の推進を図ってまいりたい。
 重度・重複障害者に係る施設については、平成十一年一月の身体障害者福祉審議会意見具申及び中央児童福祉審議会意見具申等を踏まえ、重度・重複障害者への適切な対応を図るため、支援費制度において障害の程度に応じた支援費の基準を設定する等の検討を進めているところである。
 グループホームを含め地域生活を支援するための総合的な施策については、グループホーム、居宅介護等事業、短期入所事業等について、「障害者プラン」に基づき国庫補助を拡充してきており、今後とも、計画的な整備を進めてまいりたい。

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