請願

 

第213回国会 請願の要旨

新件番号 101 件名 危険なライドシェアを許さず、安全な公共交通を守ることに関する請願
要旨  ライドシェアは利用者の安全を脅かす危険な移動手段であり日本には不要である。ライドシェアは、二種免許を持たず体調やアルコールチェックすら受けない一般ドライバーが整備・点検の不十分な自家用車で料金を取って利用者を運ぶ白タクである。海外では、交通事故・性犯罪・強盗・傷害や殺人の多発、不透明な料金や働く人のワーキングプア化が大きな問題となり、先進国の約八割が禁止している。一方で、日本の公共交通機関は信頼性と安全性、顧客サービスの面で世界に誇る品質を保ってきた。現場で働く交通運輸労働者が責任を持って利用者の命を預かりサービスの向上に努めてきた結果である。ライドシェアを導入して輸送の安全を踏みにじることは絶対に許されない。
 ついては、これからも安全で利便性の高い日本の公共交通を守っていくため、次の事項について実現を図られたい。

一、ライドシェアについては、「運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置かないままに、自家用車のドライバーのみが運送責任を負う形態を前提としており、安全の確保、利用者の保護等の観点から問題がある」「特区という形でもライドシェアを認めるということは考えていない」との政府方針を堅持し、特区限定や条件付での解禁も含めて、一切認めないこと。
二、社会に不可欠な役割を果たしている交通運輸労働者の待遇改善と交通運輸産業で働くことへの魅力・やりがいの向上を進めて担い手不足を解消し、持続可能な地域公共交通の維持・発展に努めること。
三、観光地や交通空白地、過疎地の交通問題については、改正されたばかりの地域交通法に基づき、鉄道・バス・タクシーなどの既存の交通資源をフル活用して対応すること。

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