新件番号 | 232 | 件名 | 新たなウィルス肝炎総合対策の推進に関する請願 |
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要旨 | 我が国のB型、C型ウイルス肝炎患者・感染者は三五〇万人以上と推定され、感染経路は針筒を替えない集団予防接種や輸血・血液製剤、不適切な医療行為など、自ら防ぎようのない原因で感染した医原病と言える。肝硬変、肝がんの死亡数は年間四万人を超え、その九割以上がB型、C型肝炎ウイルスに起因している。患者たちは、長期の療養に苦しみ、生活基盤を失うなど経済的にも多くの困難に直面している。また、ウイルス肝炎患者・感染者は社会生活のあらゆる場面で偏見・差別に苦しんでいる。B型、C型を含め、ウイルス肝炎感染の原因とその被害の蔓延(まんえん)の責任が国にある以上、一刻の遅滞もなく、国が患者・感染者の生活と医療を受けるための支援策を実現すべきである。 ついては、次の事項について実現を図られたい。 一、ウイルス肝炎に対する新しい治療薬、治療法の研究・開発を促進し、早期に健康保険の適用とすること。 二、肝硬変や肝がんに進行したB型・C型肝炎患者に対する治療について医療費支援を検討すること。 三、ウイルス肝炎患者の障害年金制度など生活支援対策を検討すること。 四、全国どこでも肝炎の専門治療が受けられる治療体制を早急に整備すること。 五、ウイルス肝炎患者・感染者のための相談支援体制をつくること。 六、ウイルス肝炎患者と感染者に対する社会的偏見や差別をなくすこと。 |